健康診断の検査数値の意味

ここでは健康診断で気になる検査数値の意味を見てみましょう。 生活習慣病を早期に発見するためにも、年1回の健康診断は受ける必要があります。
会社勤めの方は強制的に健康診断は受けさされますが、自営業や退職された方、主婦はなかなか健康診断を受ける機会がありませんが、自治体などが行っている住民検診や人間ドックに入ることもお考え下さい。

以下は血液検査などの検査数値の意味などを一覧表にしてみました。
☆印の数では誰にも負けないといっている人は要注意ですよ。

検査項目 基準値 異常な場合
血圧検査 正常130~85以下
理想120~80以下
基準値を超えていると高血圧症
基準値より低い場合は低血圧症
便潜血 陰性 大腸がんの早期発見、大腸ポリープ、食道がん、胃がん、胃十二指腸潰瘍など
尿たんぱく
尿潜血
陰性 尿たんぱくが陽性は腎炎、ネフローゼ、膀胱炎、膀胱がん、尿潜血が陽性は尿路結石、慢性腎炎、膀胱がんなど
赤血球数 男420~570万個
女380~550万個
基準値未満は貧血、基準値より多いと赤血球増多症
Hb
(ヘモグロビン)
男13~17
女12~15
基準より低い場合は貧血
Ht
(ヘマトクリット)
男38~51%
女33~45%
基準値未満は貧血、基準値より多いと赤血球増多症
白血球数 4000~8500万個 外傷が無いときに基準を超えると肺炎、虫垂炎、胆嚢炎、膵炎、心筋梗塞、がん、白血病など
基準値より低い場合はウィルス性感染症、再生不良性貧血、膠原病など
血小板数 15~40万個 基準値より低い場合は慢性肝炎、肝硬変の進んだときなど
高い場合は本態性血小板症など
赤沈(血沈) 男2~10mm/時間
女3~15mm/時間
基準値より早い場合は感染症、貧血、心筋梗塞、がん、関節リュウマチ、肺結核など
CRP 陰性または0.5mg/dl 強い陽性の場合感染症、膠原病、がん、心筋梗塞など
総ビリルビン 0.3~1.2mg/dl 基準値より高い場合肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆石症、胆嚢胆管がん、膵臓がんなど
GTO(AST) 10~34単位 基準値より高い場合はアルコール原因の肝炎、肝硬変、脂肪肝、慢性肝炎
肝臓がん、劇症肝炎、心筋梗塞など
GPT(ALT) 5~46単位 異常に高い場合は急性肝炎の疑い
基準より高い場合、アルコール性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝、肝炎など
LDH 200~400単位 基準値より高い場合、肝炎、肝臓がん、肝硬変、肺や大腸のがん、貧血、白血病など
LAP 33~73単位 異常値の場合、肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆道系疾患など
ALP 男102~249単位
女42~211単位
基準より高い場合、肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆道系疾患、など
低い場合は甲状腺機能低下など
γ-GTP 男8~61単位
女5~24単位
高い場合は、肝炎、アルコール性肝障害、肝硬変、肝臓がん、胆道系疾患など
アルブミン 4.1~5.1g/dl 低い場合は肝硬変、ネフローゼ、栄養障害など
総たんぱく 6.5~8.1g/dl 高い場合は慢性感染症、膠原病など
低い場合は肝硬変、栄養不良、ネフローゼなど
尿酸値 男4~7mg/dl
女3~5.5mg/dl
9mg/dlを超えると通風、食事性高尿酸血症、白血病、腎臓疾患や骨髄腫など
HbA1c 4.3~5.8% 基準値より高かった場合過去1ヶ月の血糖値が高かったと言う事で糖尿病
空腹時血糖値 70~110mg/dl 126mg/dl以上は糖尿病、基準値より低い場合は、肝硬変、肝臓がん、副腎機能低下、アルコール性低血糖など
尿糖 陰性 陽性の場合は、糖尿病、甲状腺機能亢進症、脳血管障害、肝疾患など
クレアチニン 男0.4~1.14mg/dl
女0.31~0.88mg/dl
高い場合は腎炎、腎不全など、
低い場合は、尿崩症、筋ジストロフィ症など
BUN
(尿素窒素)
8~20mg/dl 高い場合は腎臓の機能障害で80を越すと尿毒症、低い場合は栄養不足、アルコール性肝炎など
HDL
コレステロール
40~70mg/dl 基準より低い場合は、動脈硬化症、高血圧症、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞など
LDL
コレステロール
70~140mg/dl 基準より高い場合は、動脈硬化症、虚血性心疾患、脳梗塞、糖尿病など
中性脂肪 50~149mg/dl 基準より高い場合は、高中性脂肪症、動脈硬化症、脂肪肝など
基準より低い場合は、甲状腺機能亢進症、肝硬変、腸疾患など

コレステロール
130~219mg/dl 基準より高い場合、高コレステロール血症、糖尿病、甲状腺機能低下、ネフローゼ、低い場合は、貧血、消化不良、肝臓病など

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