心筋梗塞・狭心症

心筋梗塞・狭心症とはどんな病気で予防方法は何か見てみましょう。
○狭心症・心筋梗塞は心臓の冠動脈が狭くなったり詰まることが原因です。
○不整脈は心臓の拍動リズムの乱れです。

心筋梗塞・狭心症・不整脈とはどんな病気か

心筋梗塞・狭心症は、冠動脈と言う心臓に栄養や酸素を供給する血管が細くなったり、詰まってしまうために起る病気で「虚血性心疾患」と呼ばれます。

●狭心症    
冠動脈に動脈硬化が起り血管内部が細くなる事が原因です。血管内部が細くなって血が十分に心臓に行かなくなり、安静時は少ない血流で足りますが、階段を昇ったり、走ったりと運動をすると急に沢山の血流が必用になり、心臓に負担がかかり胸の痛みや強い動悸が起るのです。

●心筋梗塞   
冠動脈の動脈硬化が進み血管内部が細くなった所へ血栓が詰まると完全に血流が止まり、酸素や栄養が供給されなくなり心筋が壊死することで心不全を招き死亡することもあります。また壊死した心筋は2度と回復しない為心機能が著しく低下します。心筋梗塞は狭心症より激しい胸の痛みが長時間続きます。

●不整脈    
1分間60~90回と規則正しく拍動を繰り返している心臓ですが、この拍動が乱れる事が不整脈です。
期外収縮と言う脈の乱れが一番多いですが、脈拍がバラバラに乱れる「心房細動」が次に多いですが、心疾患が合ったり、冠動脈の動脈硬化が進むと起きやすく心不全に進む事があります。

発作を起こさせない習慣をつけましょう

狭心症・心筋梗塞や不整脈などの心臓疾患には急激な血圧の変動やストレス、疲労は大敵です。
またタバコは絶対にやめる必用が有ります。タバコには動脈硬化や高血圧を悪化させ発作を誘発する最大の危険因子となるからです。

発作を防ぐためには以下に気をつけましょう

  • 朝はゆとりを持ちましょう
    朝は血圧が上昇し始める時間帯ですので早起きをしてゆとりを持って行動しましょう。
  • 冷たい水は良くない
    血圧が上昇しやすいので、トイレの手洗いや顔を洗うときはぬるま湯を使うようにしましょう。
  • トイレは暖房を、またいきまないように
    冬場は特に血圧の急上昇を防ぐために暖房便座などで暖めておき、またトイレではいきまないように西洋式便座の利用を考えてください。
  • 風呂はぬるめがよい
    熱い風呂にざぶんと入ると血圧が一気に高まりますが、その後下がり始めて、正常血圧以下となることもありますので、安全のためには40度以下のぬるま湯がよいでしょう。
  • 重いものは持たない
    血圧を上昇させるので重いものを持ち運びは控えましょう。
  • 夜間のトイレは注意が必要です
    冷えや排尿によって血圧を変動させやすいので、男性も出来れば座って排尿するほうが安全です。
  • 十分な睡眠をとるように
    血圧を下げ、安定させるには十分な睡眠は重要です。またなるべく決まった時間に床につくようにしましょう。
  • 水分の補給を欠かさない
    血栓の予防には水分が一番です。就寝前や起床時また汗をかいたときには小まめに水分を摂りましょう。

こんな症状があったら要注意ですよ!!

  • 暫らくすると治まる胸の痛み
    狭心症の発作は1分から長くても10分以内に治まることが多いです。
  • 呼吸が出来ない、冷や汗が出るような胸の痛み
    心筋梗塞の痛みは激痛で、呼吸困難に陥ったり、冷や汗が大量に出ます。またその痛みも10分以上続きます。
  • 脈がドキンと飛ぶ感じ
    ドキンと脈が飛んで、動悸や胸苦しい感じがある。
  • 脈拍が異常に早い
    急に激しい動悸が起り、脈拍が速くなり、冷や汗がでたり、胸苦しさを伴う場合があります。

もし発作が起ったら

狭心症や心筋梗塞の発作が起ったら最初の処置が大切です。
狭心症の場合でニトログリセリンなどの薬を持っている場合はその薬を使用して様子を見ます。薬が効かないときは心筋梗塞が起った可能性も有りますのですぐに救急車を呼びます。
初めての発作のときは衣服を緩めてひざを抱えるように座り安静を保ちます。この場合横になると一気に血流が心臓に戻るため心臓に余分な負担を掛けますので注意してください。
心筋梗塞の場合は激痛でもがき苦しむ事が多く呼吸困難もおきますので大至急救急車の手配をします。
もし呼吸停止や心停止が起った場合は人工呼吸と心臓マッサージをします。

運動で治す

適度な運動特にウォーキングや自転車こぎなどの有酸素運動は心臓疾患の治療を助ける有効な方法ですが、必ず医師の指導の下で行ってください。


狭心症・心筋梗塞・不整脈を食べて治す(予防にもなります)

まず改善しなければならないのは高血圧です。塩分の調製は1日5g以下とかなり厳しいことになります。
動脈硬化が起った血管は元には戻せないですが、少しでも進行を食い止めることをしなくてはなりません。
これらは別ページの高血圧のところと動脈硬化のページを参考にしてください。


狭心症・心筋梗塞・不整脈の人にお勧めな食品(予防にも期待)

  • 青魚
    アジやイワシ、サバなどの青魚には中性脂肪を下げるEPAやDHAが沢山含まれていて、血栓をでき難くする働きが有ります。EPAやDHAはサプリメントで補充することも可能です。
  • 魚介類
    いか、たこ、かき、ほたて貝に含まれるシトステロールはコレステロールの上昇をを抑える効果があり、なたタウリンには血圧やコレステロールを低下させる効果があります。シトステロール、タウリンはサプリメントで補充することも可能です。
  • 納豆
    納豆に含まれるナットウキナーゼと言う成分には血栓を防ぐ働きがあります。ナットウキナーゼもサプリメントで補充する事が可能です。
  • 緑黄色野菜
    トマト、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜には動脈硬化を防ぐ抗酸化物質のビタミンC,ビタミンE、βーカロテンが豊富です。ビタミンC,ビタミンE、βーカロテンはサプリメントで補充することも可能です。
  • アブラナ科の野菜
    キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどにはインドールなどの抗酸化物質が豊富で動脈硬化予防が期待されます。インドールはサプリメントで補充することも可能です。
  • にんにく
    においの成分のアリシンやジアリルジスフィルドには肝臓でコレステロールの合成を抑える働きがあります。また、スコルジニンという成分はは血管を広げ、血圧を下げる効果があります。アリシンやスコルジニンはサプリメントで補充することも可能です。
  • タマネギ
    辛味成分の硫化プロピルやにおいの成分のアリシンが有効に働き、生で食べれば血糖降下作用があり、加熱して食べればコレステロールを下げる働きが見込まれます。アリシンはサプリメントで補充することも可能です。

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